フクシイズム

7 :代打名無し 投稿日:03/08/05 17:45 ID:bFykEpyJ
インタビュアー(以下イ)「夏は残念な結果に終わりました。どうでしょうか?高校野球の雰囲気なんか」
フクシ「まぁ、今年は先輩方がプレーされてたわけでね。僕はスタンドでしたから、感想といっては特にありません」
イ「クレバーですね(苦笑)来年はベンチ入り、もしくはスタメンを狙う?」
フクシ「そりゃあね(笑)当然ですよ。チームが自分に求める役割というものを自覚して、引っ張っていきたいですね」
イ「頼もしいですね」
フクシ「やはり勝負勘というか・・・高校球児は一球に対する集中力に欠けるところがある。
    地方じゃそれでも勝てますけど、甲子園ではそれが命取りになるでしょうし。
    ですから緊張感というものを練習中からチームに浸透させなければ勝てない。特に夏はね」
イ「チームを引き締めるのが自分の役割だと?」
フクシ「僕はチームが勝つためなら、あえて嫌われ者になることも辞さないんです。
    それに監督はフィールドで直接指揮を執るわけじゃありませんから、プレーヤーの視点で
    チームを指揮する人間が必要になってくる」
イ「今年の秋が楽しみです」
フクシ「なるべく短期間で戦う集団にしてみせますよ。
    チームメイトに勝つ楽しみを教えてあげたいですから」 

9 :代打名無し 投稿日:03/08/05 17:55 ID:bFykEpyJ
イ「現状ではどのようなチームなんでしょうか?フクシの視線からみた自軍の戦力は?」
フクシ「素質のある子が多いのは確かですね。投手力もある。打撃力もある。
    あとは守備力を整備してここ一番で球際に強い選手の育成が急務です」
イ「戦力的には屈指ということですか?」
フクシ「あながち過言でもない。課題は機動力かな・・・緊迫した場面で三盗のできる
    そういう選手を多く育てたい。ヒット3本で1点なんて野球をしていたらまず甲子園はありませんから」
イ「チームメイトの育成方法は決まってるんですか?」
フクシ「基本は下半身ですからね。みんなにはここ最近ずっと走りこみをしてもらってます。
    とにかく身体をつくらないことには話にならない・・・」

13 :代打名無し 投稿日:03/08/05 18:06 ID:bFykEpyJ
イ「走りこみの成果はでてますか?」
フクシ「それは春にお見せしますよ(笑)
    でも究極的に見据えているものは今年の秋ではなく来年の夏なんです」
    僕は目先の結果をそんなに重要なファクターとは考えていません」
イ「ありていに言えば、来年の春は目指していないということかな?」
フクシ「それはどういうことですか?そんな事を言った覚えはありませんよ?
    たしかに選抜に出場するためには秋に勝つ必要があります。 
    だけど現在の練習はそういう目先の結果だけを追ってはいないということにすぎません
    ようするにあくまでも主観的なモチベーションの持ち方なんです」
イ「失礼しました。少し理解がおよばなくて・・・」
フクシ「まぁ、抽象的な話をしてしまったことは僕も反省しなきゃいけない(笑)
    それにしても今の練習の総括的な判断だって、結果として現れればそれが回答になるわけですし・・・
    一言一句をそこまで追求しなくても結構です(笑)」
イ「なるほど(苦笑)」

18 :代打名無し 投稿日:03/08/05 20:12 ID:bFykEpyJ
イ「あなたにとって父とはどういった存在ですか?」
フクシ「聞かれると思ってましたよ(笑)」
イ「そうですか(苦笑)」
フクシ「まぁ、目標ではありますよね。それは野球選手としてもそうだし、
    一人の家庭人・・・つまり父親としても憧憬に値する存在です。
    ただ、なによりも僕にとって父は野球選手として生きた教材であるわけですから、
    このメリットを活用しない手はない」
イ「父親を野球の知識と技術を教わる教師の一人として見てるわけですか?」
フクシ「そういうことになります」
イ「たとえば長嶋一茂さんやカツノリ選手など、他の二世選手にはどのような感情を持ってるんですか?」
フクシ「フィールドでは血縁など存在しません。あるのはただ相手投手との攻防と強烈な打球のみ。
    それに球団との契約は個人と交わされるものであって、その父親が介在する余地はありません。
    マスコミやファンのみなさんが騒ぐのは勝手ですが、僕はそういうしがらみにとらわれません(苦笑)」
イ「なるほど(笑)非常に自立した考え方をしておられますね」
フクシ「どうなんでしょうね。自分で意識したことはありませんけども・・・」

22 :代打名無し 投稿日:03/08/06 17:07 ID:Oog0Y63K
イ「バッティングフォームは誰を意識してるんですか?やはりお父さんかな?」
フクシ「八重樫選手ですね」
イ「ちょっと意外だなぁ(笑)そんな昔の選手よく知ってるね」
フクシ「父親のフォームは確かに一つの理想形ではあるでしょうね。
    でもフォームを真似すれば打てるのかと言うと当然そうじゃあない。
    下半身をはじめとする肉体や動体視力など、諸々の条件に適応した
    バッティングフォームを選手はそれぞれ選択しなければならないんです」
イ「きみの場合はそれが八重樫選手だったというわけなんだ?」
フクシ「現状ではそうですね。あくまでも現状ですけども(苦笑)
    ようするに自分はまだ球を呼び込んで腰の回転で巻き返せるほど
    の身体をしていない。父のフォームで打撃ができる要素を兼ね備えていないということです」
イ「クラウチングスタイルが今の身体にあってるんだ」
フクシ「そうです。身体を開くぶんインコースが弱点であることを相手に知らしめることになりますが、
    それでもアウトコースは元々打てますし、インハイだって配球次第ではある程度対応できます。
    今後はもっと腰を中心とした下半身を重点的に鍛えれば自然とクラウチングスタイルも変化してくると思いますよ」
イ「まさに進化する天才といえるね。じつに素晴らしい」
フクシ「それはまぁ、第三者が判断することであって自己分析の埒外です(笑)」

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